【令和7年4月1日施行】「大腸菌群数」から「大腸菌数」に変わります
令和7年4月1日から
「水質汚濁防止法」、「排水基準を定める省令」、
「建築基準法」、「下水道法」の大腸菌群数が大腸菌数に変わります!!
そもそも大腸菌群数と大腸菌の違いとは??
大腸菌を含む細菌群全体を指します。大腸菌群は、大腸菌の他にも同じように腸内に生息する細菌が含まれます。
必ずしも人や動物の糞便に由来するわけではなく、環境中に自然に存在することもあります。
水の汚染があるかどうかを調べるための指標として使われていました。
大腸菌そのものの数を指します。
人や動物の腸内にいる細菌で、糞便汚染の指標としてよく使われます。
大腸菌が水に存在する場合、それは一般的にその水が人や動物の排泄物で汚染されている可能性が高いと見なされます。
大腸菌群数は「大腸菌を含む細菌群全体」の数を測るのに対して、
大腸菌数は「大腸菌のみ」の数を測ります!
「大腸菌群数」は、検出の指標となる細菌の種類が多岐にわたり、糞便汚染のない水や土壌等に分布する自然由来の細菌も含まれると考えられ、誤った判断を招く可能性がありました。
より精度の高い指標として「大腸菌数」に変更することが告示されました。
環境基準の見直し状況を踏まえ公共用水域の水質の汚濁を防止するため、排出水の水質に関して「大腸菌群数」を定めている水質汚濁防止法な どの政令に関し、「大腸菌数」に変更。
令和7年4月1日より施行開始となりました。
汚染源の特定:大腸菌数を直接測定することにより、糞便由来の汚染を特定しやすくなります。これによって、公共の水源や水道水、放流水などが実際にどの程度危険な状態にあるのかがより明確になります。
公衆衛生の向上:大腸菌数の測定は、病原性大腸菌(例えばO157など)を含む可能性を示唆します。これにより、感染症を防ぐためのより効果的な対策が可能になります。
国際基準との整合性:多くの国では、大腸菌数を指標にして水質管理が行われているため、国際的な水質管理基準に合わせるための変更でもあります。
変更になる対象として、
排出基準にて分析を行っている排出水、放流水
公衆浴場における水質基準等に関する指針の改正により浴槽水などが変更となります。
姫路市、兵庫県だけでなく全国統一の改正となりますので
ご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせください!